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影の伝説

― 身命を賭して そなたの影となろうMIX

 

 

 

 

 

【ストーリー】

 

 

――江戸時代末期。

 

魔界の国より甦りし魔性の者が、魔の軍団を形成し、

太平の世を脅かすようになっていた。

 

そして、ついには城の姫である『霧姫(きりひめ)』が軍団にさらわれてしまった。

城主は各国から武芸達者を集め、軍団の拠点である『魔城』へ送り込んだが

誰一人として生きて帰った者はいなかった。

 

途方に暮れる城主とその家臣たち。

こうしている間にも姫の命の保証はない。

 

しかし、万策尽きた彼らには、最早祈ることしかできなかった。

 

そのとき、ひとつの影が動く。

人の形をしたその影は、無言で立ち上がると瞬く間に姿を消した。

 

雷鳴轟く森の中、ひとりの男が道なき道をひた走る。

 

男の名は『影』、伊賀の忍であった。

 

 

 

【影という忍】

 

 

まず、影の武器は「忍刀」と「手裏剣」である。

 

刀は振り続けることで敵の手裏剣を弾くことができる。

上半身しか守れないが、生き残るためには重要なテクニック。

 

手裏剣は飛び道具だから、刀より攻撃しやすい。

ただ、基本左右にしか投げられない。

 

まあ、ジャンプ中ならば斜めにも投げられるが…。

 

しかし、残念ながら

 

ジャンプは危険行為である。

 

 

影はジャンブすると、途中で方向制御ができなくなる。

当然キャンセルで着地することもできない。

 

要するに

 

打ち上げ花火。

 

だから、何にも考えないで飛ぶのは自殺行為。

ご利用は計画的に。

 

それから、忍と言えばやはり忍術。

影の忍術は3種類。

『雅の術』『分身の術』『阿修羅の術』である。

 

術の効果は以下の通り。

 

『雅の術』 ⇒ 画面の敵がバタバタ死ぬ。要するにボム。

『分身の術』⇒ 2体に分身。分身と言える最低ラインだ。

『阿修羅の術』 ⇒ 8方向に手裏剣を投げる。ちょっとしたスターソルジャー状態。

 

 

さて、影の能力も理解したところで、さっそく魔城へ向かおう!

 

走る、走る、俺た…もとい、影。

 

道のりは全3章で構成され、それぞれ

『青葉の章』『紅葉の章』『雪の章』と呼ばれている。

 

(…夏は?)

 

ちょっと心に思うところがあったが、気にしないでおこう。

 

それから、各章は5つのエリアに分けられ、順に

『森』『抜け穴』『城壁』『魔城内』『対決』となっている。

 

ようやく霧姫を救出した影は、姫の手を取り走る。

そして、城から脱出し、森に差し掛かったそのとき…

 

またも姫をさらわれるという大失態

しかもザコ忍に。

 

仕方なく、また魔城へ引き返すことに…。

 

それを春・秋・冬とくり返し、ようやくエンディングとなる。

 

とりあえず、森と魔城を

 

3往復

 

したことになる。

一体なに考えてるんだろう…。

※これはFC版のハナシでAC版は2章ごとにエンディング。

 

まあ、頑張ってエンディングまで辿り着くと

霧姫が画面に出てきて、ひとこと

 

HOWEVER・・・・』

 

さすが、霧姫。

江戸末期から英語とは。

 

そして、その霧姫の画面を写真に撮ってタイトーに送ると

 

大当たり『おしゃべり霧姫』

2等『影の伝説・Tシャツ』

3等『カンバッジ・シール・ペンケースetc.』

 

が、抽選で当たるというキャンペーンがあった。

 

中でも『おしゃべり霧姫』は気になるところ。

何を話すんだろう?

 

HOWEVER・・・・』

 

と、発音よく入っていたら面白いんだけど。

 

 

あと、この『影の伝説』は2005年にまさかの

 

映画化されている。

 

本編を豪快に無視し、主人公は真田幸村

もはや忍者でさえない。(´д`;)

 

 

最後に、影の伝説の姉妹作(?)

 

『禿の伝説』

 

という、ホントに伝説のゲームの話。

 

当然、タイトーは無関係。

改造ゲームだから、無許可もいいところ。

 

ただ、その完成度は非常に高く、

タイトル画面もきちんと『禿の伝説』に直され

ゲーム中の影も見事に禿げ上がっている。

 

まあ、時代的に禿げていても不思議ではないんだけども。

それ以前に、真っ赤な装束 着てるし、忍としての自覚が…(ブツブツ

 

 

 

 

〜 あとがき 〜

 

 

今回はタイトーの名作忍者アクション『影の伝説』をアレンジしてみた。

確かに現在のゲームと比べれば見栄えは悪いけど、イマジネーションを刺激

される演出の数々とFM音源を駆使したBGMは当時のユーザーを虜にした。

 

ただ、曲数は少なく、曲としてカウントできるものは3曲しかない(当社調べ)

今回はその中から『霧姫がさらわれるシーン』→『テーマ』→『効果音』で

作ってみた。他には『脱出のテーマ』と『霧姫のテーマ』があるけど、

やっぱりテーマが一番カッコイイし。(´―`)

 

冒頭の雷鳴は実音を使おうかと思ったけど、入れてみたら全然イメージが違う。

結局、原曲の雷が一番と判断して、毎度お馴染みサンプリングになった。

 

アレンジに際して気をつけたのは、基本的に和風ということ。

元々音階は和のモノを使っているから、楽器をかえるだけで意外とイケた。

まあ、本格的な和の曲となると拍子や拍のとり方が難しいけど、

これはさすがゲーム音楽。基本的にビートがしっかりしていてやりやすかった。

 

あと、影の伝説は続編の影の伝説2が出ているんだけど、これも映画と同様

名前ばかりで、昔の感じではなくなってた。大体に『影』が若いというか

今風になりすぎて「ダレ?」状態になっていた。(´д`;)

 

興味があるひとはチェックしてみるといいかもしれない。

 

 

2012.5.28 RAYSLAY

 

 

作戦司令部に帰還する

 

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