美しいヒマラヤを眼にしてガゼンやる気になった。小さな峠を2、3越えると舗装路が多くなってきた。やっとのおもいで大きな峠を昇ぼりきる、なんとなく街が近いのがわかる、もう昼はとっくに過ぎているしダバールの所を出てから何も食べていない。やっと下だり、前に古い日本製の乗用車が走っているが、下だりの自転車は早い!しかも気持ちいい! かるくパスして先を急ぐ峠も終り、人影が多くなってくる、下だりの勢いのままかっ飛ばしていると「おにいさんカッコいいよ!」と大声がしたが止まれなかった。久ぶりの日本語だった、ついにポカラに着いたのだ。
朝、寒さで眼が覚めたがよく眠れた。久ぶりにホットシャワーを体が暖まるほど浴びたうえに部屋もきれいだった。昨日ようやくポカラに着き、遅い昼兼、夕食を済ませ、宿を探しているとこのホテルの人に呼び止められた、まだ新しい小奇麗なホテルだが一泊100Re(ネパールルピー約220円)と安かったので決めた。大正解だった。夕べは気がつかなかったがこのホテルの屋上からはポカラのシンボル、マチャプチャレが一望できた。この街で少しノンビリすることにする、そしてポカラでしなければならない事がある為でもある。