2/23日、ポカラを発つ事にした。あっと言う間に一週間がたってしまった。街を歩いていると顔馴染みに声をかけられてしまうほどになっていた。今日はバスが止まっている(ストライキ)らしい。バスが走っていないと自転車旅には都合がいいので出発することにした。支度をしていると、ディルが来たので要らないズボンをあげた。するとディルが言った。「オレには何もしてやれない」と、嬉しかった。ネパールにいい友達が出来た気分だ。必ずまた来ると言い残しホテルを出た。ホテルの前の茶店では知り合った日本人達待ち合わせたように朝御飯をとっていた。荷物の載った自転車を引きずって行き発つこと告げると優しく見送ってくれ、カトマンドゥでの再会を祈ってダムサイトをあとにする。ポカラのメインストリートを通ってバスターミナルを覗くとバスが溢れていた。本当にストライキのようで人はいるのだが動く気配がない。しめしめと横目で通りすぎる。ポカラまでの道とは違いかなり整備されていることが自転車から伝わる振動でうかがえた。1、2時間走った所で咽が乾いたのでお店を探しながら走っているとバス停の横に小さなお店があったので寄ってみる。店の脇で女の人達が御座(ムシロ?)を編んでいる最中だったので声をかけると始めははずかしがっていた彼女達だったが話をしている内にいいスマイルをくれた。
お昼を過ぎるといつも僕は宿を探しながら走っている。小さな村々には宿がない。いいや、無いのではなく、探し出せない、見つからないのです。その殆どが民家を改造したもので看板もなかったりあっても何書いてあるか解らなかったりするからです。今日もキョロ、キョロ走っていると比較的大きな村に入った、バスもかなり入っている。早速宿を探すとめずらしく何件か見つかった。一件目は小奇麗だが200Reと高いので次へ、食堂と宿がいしょになったこの宿ははしごのような階段をあがって板で仕切った部屋があるといったかんじで、お世辞にも奇麗とは言えないが、50Reと安かったしかもママが可愛かったのでここに決めた。動機が不純である。と、言う訳でその可愛いママ、マンヅゥ。荷物を部屋に運び降りてくると何か食べるかと聞かれたので、メニューをみるとフィンガーフライとあった。指のフライ???。思わず頼んでみた。出てきたのはカレー味で丁度指位の大きさに切れているポテトフライだった。がっかりしたが(何を期待していたのだろうか?自分でも今もわからない)この上なく美味しかった、次の朝も頼んでしまった。まだ日が高かったのでブラブラしてみる。宿の裏には川が流れていて洗濯などをしている。よく見ると奥の影のほうで女の人が上半身裸で着物の裾を捲りあげ体を洗っていた。まぁアジア辺りではそう珍しくもないのだろうけど始めて目前にしてビックリした。宿に戻りママと話をしていると、彼女の旦那さんは日本で働いているといい、写真を見せてくれた何処かの歩道橋のしたで撮った旦那の写真、日本の東京だとは解るが、場所まではわからなかった。住所はと訪ねるとPeace,BLDG,5F Tokyo,Japanと書いてくれたがこれではわからない。未だに解らずじまいになっている。旦那さん写真を送ろうと思ったのだが・・・