ドコモバの世界
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10円メールは本当に経済的?

 ドコモとマスターネットが共同で開発した10円メール。果たして本当にお得なのか? 実際に接続時間等を計測して、通常のプロバイダー経由でのメール送受信との料金的な対決を行ってみました。

前提条件
1.対決は「10円メール」と「接続時間無制限の固定料金制のプロバイダー」、「接続時間1分につき10円のプロバイダー」の三者で行います。
2.テストはドコモの携帯電話(N203)を使用し、ドコモバの「10円メール」と「電子メール」機能を使用して行います。
3.携帯電話の通話料金はNTT DoCoMo 800MHz プランA(平日昼間 8:00 - 19:00 17秒10円/深夜 23:00 - 8:00 42.5秒10円)で計算しています。
4.実際の計測は「10円メール」と「固定料金プロバイダー」のみで行い、「1分10円プロバイダー」のテストは行わず、各種数値は「固定料金プロバイダー」の接続時間を利用して計算しています。
5.対決は「平日昼間 8:00 - 19:00」と「深夜 23:00 - 8:00」の時間帯のみです。


メール送信テスト結果

平日昼間 8:00 - 19:00

メール
サイズ
プロバイダー  接続時間 
(秒)
携帯電話
 通話料金 
(円)
プロバイダー
接続料金
(円) 
 合計金額 
(円)
1KB送信  10円メール 10 無料 10 10
 固定料金 プロバイダー  95 60 固定 60
 1分10円 プロバイダー  95 60 20 80
10KB送信  10円メール 21 無料 20 20
 固定料金 プロバイダー  113 70 固定 70
 1分10円 プロバイダー  113 70 20 90

深夜 23:00 - 8:00

メール
サイズ
プロバイダー  接続時間 
(秒)
携帯電話
 通話料金 
(円)
プロバイダー
接続料金
(円) 
 合計金額 
(円)
1KB送信  10円メール 10 無料 10 10
 固定料金 プロバイダー  95 30 固定 30
 1分10円 プロバイダー  95 30 20 50
10KB送信  10円メール 21 無料 20 20
 固定料金 プロバイダー  113 30 固定 30
 1分10円 プロバイダー  113 30 20 50

メール送信 計測結果 コメント

 全ての時間帯において「10円メール」が最も安い料金でメール送信できました。 特に携帯電話の通話料金の高い平日昼間に関しては「10円メール」の圧勝でした。



メール受信テスト結果

平日昼間 8:00 - 19:00

メール
サイズ
プロバイダー  接続時間 
(秒)
携帯電話
 通話料金 
(円)
プロバイダー
接続料金
(円) 
 合計金額 
(円)
1KB受信  10円メール 10 無料 10 10
 固定料金 プロバイダー  44 30 固定 30
 1分10円 プロバイダー  44 30 10 40
10KB受信  10円メール 20 無料 20 20
 固定料金 プロバイダー  53 40 固定 40
 1分10円 プロバイダー  53 40 10 50

深夜 23:00 - 8:00

メール
サイズ
プロバイダー  接続時間 
(秒)
携帯電話
 通話料金 
(円)
プロバイダー
接続料金
(円) 
 合計金額 
(円)
1KB受信  10円メール 10 無料 10 10
 固定料金 プロバイダー  44 20 固定 20
 1分10円 プロバイダー  44 20 10 30
10KB受信  10円メール 20 無料 20 20
 固定料金 プロバイダー  53 20 固定 20
 1分10円 プロバイダー  53 20 10 30

メール受信 計測結果 コメント

 メール送信同様、全ての時間帯において「10円メール」が最も安い料金でメール受信できました。



総評

 今回のテスト全体を通して、平日昼間、深夜を問わず「10円メール」が最も安価にメールの送受信ができるという結果になりました。 また、上表の接続時間の内訳ですが、通常のプロバイダー経由のメール送受信が長くなっているのは、「モデムのネゴシエーション」、 「プロバイダーのユーザー認証」等がメール送受信の前に入るためです。因みに「10円メール」はデジタル通信で行っているため 「モデムのネゴシエーション」はなく、また携帯電話から発信される電話番号でユーザー認証の一部を行っているため、 非常に短時間でメール送受信が完了します。
 最後に、このテスト結果には一部落とし穴がありますので、ご注意ください。それは「10円メール」の料金の方が高くなってしまう ケースもあり得るということです。今回のテストでは諸般の事情でメールサイズが最大でも10KBと比較的小さく、送受信時間が 短めのため「10円メール」の利用料金が最も安価だという結果になりました。ところが、もし数百KBのメールの送受信を行ったと するとどうなるでしょう?それも深夜に。当然メール送受信のためにプロバイダーに接続している時間が長くなり、 「10円メール」はその接続時間12秒につき10円が課金されてしまいます。ところが「固定料金プロバイダー」では、 発生する料金が携帯電話の通話料のみで、深夜の場合でしたら42.5秒につき10円しかかかりません。 ここからはあくまで予測なのですが、仮に「10円メール」で、あるメールを送信するのに100秒かかったします。この場合、 料金は90円になります。では、同じメールを「固定料金のプロバイダー」で送信した場合、おおよそ200秒弱の送信時間が かかると予測できます。そして気になる料金は50円ですんでしまいます。(今後、実際に数百KBのメールの送受信テストを行い、当ページに掲載したいと思います。)


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