混声合唱組曲
武 蔵 野
作詩 島崎 光正  作曲 飯沼 信義



W.冬の章

冬の梢は
こまやかに
しなやかに
網目をささげ
湖(みずうみ)を囲んでいる
エトランゼの鴨たちgた
言葉を失くして浮きながら
さざ波の光を呑む
丘のふところ
ふたたび帰る日を
待ちがてに

冬の梢は
こまやかに
しなやかに
まわりを囲み
くぐもる日輪に背を伸ばす
季節の縄目をあずけている
あずけている やさしさに

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