真夜中のギター
作詩 吉岡 治  作曲 河村 利夫  編曲 青島 広志

<青島先生の解説>
 愛すべき現代の童謡と呼ぶにふさわしいフォーク・ソングです。ピアノ・パートは終始、
ギターの奏法を真似ています。一番のなかでは中間部をきわ立たせること。Dの部分からは
間奏とみなしていいですが、ギタリストによるホームコンサートに招かれた、バスが原曲を
短調に移旋したメロディーを歌う、一種の変奏曲でもあります。Fの突然の転調は予期して
おくこと。また、Gの繰り返しは、ピアニストにとって忘れがちなので注意すること。Hからは
次第に遠ざかっていくギタリストを見送るように。
 ギター何台かで伴奏してもいいと思います。

街のどこかに
淋しがり屋がひとり
いまにも泣きそうに
ギターを奏いている
愛を失くして
なにかを求めて さまよう
似たもの同士なのね
此処へおいでよ
夜はつめたく永い
黙って夜明けまで
ギターを奏こうよ

空をごらんよ
淋しがり屋の星が
なみだの尾をひいて
どこかへ旅にたつ
愛を失くして
なにかを求めて さまよう
似たもの同士なのね
そっとしときよ
みんな孤独でつらい
黙って夜明けまで
ギターを奏こうよ