＜この曲の由来について＞
皆さんは1989年11月4日に坂本弁護士一家が殺害されたオーム事件をご存知かと思います。
この曲の作詞者は坂本弁護士の奥さんの坂本都子さんです。都子さんが19歳の大学生の頃、
サークル仲間と障害者のボランティアに飛び回っていたある日、合宿先のバスの中で書いたそ
うです。その都子さんが富山県魚津市の山中に葬られていたことから、坂本さんと交友の深かっ
た日フィルのメンバーの方が、毎年魚津市で追悼コンサートを開いております。その演奏会で
私の友人Hがこの都子さんの詩に目をとめ、合唱曲にならないか関係者と相談したところ、作曲家
の川崎祥悦先生が作曲を引き受けて下さり、友人は仲間と「SATOKO」という合唱団を立ち上げ、
コンサートで川崎先生の指揮のもと、この曲を演奏しました。
以来、毎年11月4日18:00より、魚津市でこの曲を含むコンサートが開催され、この曲の他、
「千の風になって」「あったかいね」等が演奏されています。
二度とこのような忌まわしい事件が起きないよう、また、都子さんの暖かい心を感じて頂き、多くの
方々に愛唱されればと願っております。
尚、同じ歌詞が二回繰り返されております。　また、最後のピアノの部分は鎮魂の鐘を表しています。

赤い毛糸に
　だいだいの毛糸を　結びたい
だいだいの毛糸に
　レモン色の毛糸を　結びたい
レモン色の毛糸に
　空色の毛糸も　結びたい

　青い空と
　深い緑の森を　結びたい

結びたいんだ
　このまちに生きる
　　　ひとりひとりを

※結びたいんだ
　　私の思いを
　　　あなたの心に　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　※の「結びたいんだ」のフレーズは作曲上の視点から略してあります。