男声合唱組曲 秋の瞳 作詩 八木 重吉 作曲 松下 耕 4.はらへたまってゆく かなしみ
かなしみは しづかに たまつてくる しみじみと そして なみなみと たまりたまつてくる わたしの かなしみは ひそかに だが つよく 透きとほつて ゆく こうして わたしは 痴人のごとく さいげんもなく かなしみを たべてゐる いづくへとても ゆくところもないゆえ のこりなく かなしみは はらへたまつてゆく