貿易セミナー・レジメ
(
10月3日に行った茨城県中小企業振興公社主催の「輸入ビジネスセミナー」貿易とインターネットの講演のレジメです。)●インターネットの環境の変化
・ インターネットの活用によってビジネスに生き残りをかける
●私自身のインターネット環境
・1995年末に会社退職と同時にパソコンの購入
・1996年からインターネットに接続、同時に電子メールの使用を開始
・1997年にホームページを開設、現在までのアクセス数
34,000回貿易の仕事でインターネットを如何に利用しているか
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電子メールによる連絡ファックスより手軽な為、すぐに返事を書ける。挨拶文や形式的儀礼的な表現は不要。電子メールを使う人が増えてきて相手もメールの方を望む様になっている。送信料金が安い。(国際ファックスは国際電話料金が適用されるが、電子メールの場合はインターネット接続料と電話料だけで済む)
●電子メールにに写真や図面を添付
商談の初期の段階ではわざわざ見本を送る代わりに写真や図面を添付して、興味が有るか無いか打診することが可能である。
文書の添付も便利なときが有る。受領した文書ファイルは加工できる。ミスを防げる。
ファックスの場合は最初から自分で打ち直さないといけない。
●ホームページによる自社の宣伝
1997年の初めからホームページの作成を開始、6月に公開、宣伝効果は徐々に拡大、貿易コンサルタントの仕事、輸出入の仕事ともにホームページを見たと言って仕事を頼んでくる。また、ホームページを見た雑誌社や新聞社から取材の依頼があり、新聞などを含めてこれまでに、5誌くらいに掲載された。費用対効果は大きい。
初めての相手に会社案内を送る代わりにホームページを見てもらうことで、簡単に自社の概要を知ってもらうことが出来る。
輸出商品やその規格を自社のホームページ上に置いておくことでカタログなどを送らなくても相手方に簡単に紹介をする事が可能。
●ホームページは自分で作ることが可能である。
ホームページ制作のソフトがワープロ感覚でページを作ることを可能にした。大方の人が持っているマイクロソフトのワードにはホームページの作成機能がついている。私自身も最初は自分でホームページが出来るなどとは夢にも思わなかった。しかしやってみれば思いの他簡単で、難しい技術を使って凝ったデザインのページを作ろうとしない限り、自作が可能である。
仮に業者に作って貰っても自社で更新できる様にしておいたほうが、手直しとか写真の追加などが必要な時に簡単に出来るので便利である。
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貿易相手先をインターネットで探す・
YAHOOなどのサーチエンジンで探す(業種別のカテゴリーで検索する場合とキーワードで検索する場合とあり)
・貿易関連の掲示板があるサイトで探す(売ります、買います、会社の登録などが載って
いる掲示板)或いはこれらの掲示板に掲示して引き合い内容を見てもらう
・ニュースグループに引き合いの内容を投稿する
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BtoBのサイトの利用ウェブ通販の普及、「楽天市場」の上場の例。ウェブでのオークションも人気が出ている。
これまでは
BtoCが主流だったが昨年の後半くらいからBtoBのサイトが増えている。貿易関係でもそうである。商社も中抜き対策として何とか生き残れる様に
BtoBのサイト運営に参入している。BtoBの市場規模は2003年には68兆円の市場が見込まれているとのこと(通産省/アンダーセンコンサルティング社調査)BtoBのサイトは会員制のものが多い。但し会費は有料の場合と無料の場合がある
特定商品専門のサイト、特定商品に特化していないサイト
取引に応じてサイトの運営者にコミッションを払う必要のあるもの、必要ないものなどがある。
代金決済はサイトでオンライン決済をするものは殆ど無く、現状では従来通り銀行経由で行う場合が一般的である。
香港貿易発展局 http://www.hkenterprise.com/
アメリカ大使館商務部
http://www.csjapan.doc.gov/index_j.htmlこのサイトでアメリカの輸出業者が検索可能。又、
BtoB企業間電子取引のサイト・リンク集も有る中小企業総合事業団のビジネスマッチングデータベース
http://partner.sme.ne.jp/jindex.htmlJETROの貿易引合検索サイトhttp://www3.jetro.go.jp/ttppoas/indexj.html
WTC貿易引合掲示板 http://www.wtcjapan.ne.jp/trade_leads/jp/イーシードット・コム
http://www.ecbizz.com/アリババ・ドット・コム
http://www.alibaba.com/インファ
http://www.inwf.net/水産物
BtoBサイト http://www.fis-net.co.jp/index.asp水産物に特化したサイトだが国別海外情報、日本の水産関連情報、市場マーケット情報、
マーケットレポート、日本電子取引市場、国際貿易取引、養殖情報、新技術・新商品、ホットニュース、水産関連フェア、魚介名検索、魚種別総合情報など水産物に関しては非常に役に立つサイト
●その他の便利な使い方
貨物の追跡
http://www.cargonavi.com/ (カーゴナビ)インターネットの関連サイトに
B/L番号やAWB番号を入力、検索することで現在の貨物の場所や状態を把握することが可能。船のスケジュール検索サイト
http://www.shipguide.com/運賃の入札サイト
http://www.gocargo.com/運賃テンダー
BtoBサイトの一種であるが、サイトに会員登録をして、船積港、荷卸港、貨物の種類、貨物の数量、テンダー期限を入力する。それを見た船会社がレートを出して応札する。為替換算サイト
http://www.oanda.com/converter/classic現在の為替だけでなく過去の為替も検索が可能。従い、現地通貨の推移を把握して値段の交渉を行うことが可能
貿易実務のサポートサイト
http://www.fureai.or.jp/~kkb/翻訳辞書のサイト(英辞郎)
http://www.alc.co.jp/eijiro/ジェトロの情報収集サイト (ジェトロ情報玉手箱)
http://www.jetro.go.jp/se/j/tamatebako/index.htmlジェトロの情報サービス部が、海外情報・経済
/貿易情報を求める人のために作成したホームページ。便利な情報が多い。 http://www.jetro.go.jp/cstv/internet.html (インターネット放送局)毎週世界各地の話題や貿易や投資に関するトピックスを放送している
貿易統計の閲覧サイト
http://www.mof.go.jp/trade-st/tr-index.html大蔵省のホームページの中に有る。「商品別国別」及び「国別商品別」の各月の貿易通関実績表をダウンロードできる
オンライン税番・関税率照会フォームのダウンロードサイト
http://www.tokyo-customs.go.jp/ritu/hyo.htm東京税関のホームページ内にある。
●オンライン・バンキング
信用状開設依頼、送金依頼などの外国為替取引をオンラインで行うことが可能。
ソフトを銀行から入手してフォームに沿って必要個所をインプットしてオンラインで銀行にデータを送信。依頼書を決められた用紙にその都度タイプせずとも前のデータの変更必要個所のみを変更することで省力化が可能、また、銀行に持参することも不要、
●貿易
EDI、Boleroボレロ(
Bolero)は Bill of Lading Electric Research Organizationの頭文字を取ったもので、貿易における電子商取引をいう。B/Lや輸出入関連の貿易船積書類を電子化してネット上で譲渡流通させる取引。電子データを中央の運営機関で認証し安全性を確保する。運営組織体は
Bolero International Limitedと称し、1998年6月に設立。各国の法体系が必ずしも電子取引に対応していない事から、法的環境が整うまでは限定的な利用に留まるものと見られるが時代の趨勢からして、これが普及して行くのは間違い無いものと見られている。
Boleroの説明サイト
http://www.bolero.net/ (Boleroの運営組織Bolero International Limitedのサイト)
http://www.kline.co.jp/bolero/bolero.htm (川崎汽船の説明) http://wwwhtm1.nippon-foundation.or.jp/1998/0867/mokuji.htm (「財団法人日本貿易関係手続簡易化協会」による「EDI制度手続簡易化特別委員会報告書」)